2023/06/02 21:47
12月上旬の小麦畑
福島県産喜多方市にて無農薬有機栽培で米・小麦・野菜を生産されている大江ファームさん
南部小麦の味が大好きで、全粒粉をスコーン、クッキーに使わせていただいている。
砂糖の甘さではなく小麦本来の甘味と風味がしっかりと味の骨格になってくれる。
今はグルテンフリーも流行ってるし、米が体には負担がかからないのかもしれないけど、私はやっぱり小麦の方が好きだな。
無理してなんでもかんでも米粉で作る必要はないと感じるし、小麦は腸を汚すだとか、批判されているけど古代から人々が生きるために食べてきたもの。
そして乳酸菌のルヴァンで発酵させて焼き上げる伝統的なパンは、腸で小麦の栄養をしっかり吸収でき、人々の日々の糧となっていた。
小麦をそのまま食べると消化しずらいことは確か。
だから昔の人たちは工夫して小麦を食べていた。
小麦は悪だ!小麦は身体に悪い!と、言う人がいるけど
その言い方は少し気に触る。
小麦は、いかにして身体に取り込むかがキーだと思う
だからただ美味しいだけでなく、酵母を使って発酵・熟成させる工程を施すことが大事(できたら乳酸菌主体の酵母を使うことが理想)
そして何より、無農薬・有機栽培で安全な小麦であるということが大江さんの小麦を使いたいといたいという一つの理由だった。
「無農薬栽培だなんて馬鹿げてる」
皆んながそう言う時代の中で、大江さんは一人試行錯誤してきて今は沢山の種類の野菜を無農薬・有機栽培で生産されている。
当時の話を聞いていると、誰にどう思われ、何を言われようと決してブレない自分のやりたいことを探求していく一男さんの姿が目に浮かぶ。そしてそれを支える久子さんの存在が大きかったに違いない。
「これからの子供たちにはちゃんと栄養のある安全なものを食べてほしい」と、初めて畑を見に行ったときに言っていた。
いつもニコニコしていて愛情に溢れている大江さんが私も旦那も大好き!
一男さん曰く、大変だったけど楽しみながらやってたらあっという間だった、だからなんでも楽しみながらやりなさいと言ってくれた。
確かに楽しみながらやらないと、続かないし良いものもできない。
大江さんからのたくさんの言葉、一つひとつを自分の中に落とし込んで心にしまって頑張ろうと思えた。
そして、物事の本質を知ることが大切。
これからもこの美味しい小麦をずっとずっと使っていきたい
だから大江さんには長生きしてほしい…!
黄金色に輝く季節が楽しみです。